別子銅山閉山50年、銅山(やま)の記憶をつなげたい【ユネスコスクール】
2023年5月16日 21時37分 このたび、別子銅山稼働時の体験者から現地でお話を聞かせていただく貴重な研修を行いました。
東平地区のご出身で、東平坑が閉坑した昭和43年(1968)時に現役で働かれていた伊藤孝さん(76歳)を講師にお迎えして、当時の仕事や生活の様子について現地でお話を伺いました。
伊藤孝さんは、この春本校に入学した生徒の祖父に当たる方で、今回の貴重な研修の機会が実現しました。
今回は東平時代の幕開けとなった第三通洞の周辺を中心に現地を散策しながら、当時の様子について振り返っていただきました。歩道の跡や時代によって移り変わった設備、通洞の様子などは現地で説明をいただかなければ気付けないような多くの発見があり、驚きの連続でした。また、社宅、風呂、娯楽場などの生活風景も現地であるからこそ、その雰囲気を直接肌で知ることもできました。
別子銅山が閉山して今年は50年目の節目の年を迎えます。
資料には記録されていない人々の暮らしの記憶を記録し、後世に語り継いでいく必要性がますます大切になっています。
今年度はこのオーラルヒストリーの活動「銅山人の詩(やまびとのうた)」を大きな柱として位置付けていきたいと思います。
今回も、OGの伊藤美紀さんが同行してくださり、大学生と高校生の学びの交流も深まりました。
つなげ、ふるさとの記憶を、Challenge!いったれ!!南高
東平ご出身の伊藤孝さん
東平時代が始まった第三通洞にて
孫へ記憶が伝承されます
伊藤さん、貴重なお話をありがとうございました